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タニオカアイ

ウソとホントの間の話

伊丹十三「女たちよ!」

伊丹十三の短いエッセイをまとめたもの。

個気味よい雑記ブログみたいだって言ったら怒られるだろうか。センスとユーモアと独特の文体。

目次では個々のタイトルが並列されているけれど、読んでみるとテーマ毎にまとめられている。

内容はおおむね食や色やこだわりについて。

食なら、映画「タンポポ」はだいぶとリンクする感じかもしれない。著者の、これはこうなんだよ、的な訴え。またこちらも見直したい。

色に関して、映画では王道ではないカラーで描かれることほうが多い気がする。画的な事情もあるのか。生卵のエピソードがこんなところに。

生活様式、ファッション、車はそれぞれで一冊書けそう。

昭和40年代初版で再婚前なのか巻頭には

別れた妻

そうして

まだ見ぬ妻たちへ

巻末には理想の女性像がつらつらと記されている。ウィットか増田か。

まえがきの一部分では、自身の見識は人から賜ったもので

私自身はーーほとんどまったく無内容な、空っぽの容れ物にすぎない。

ずっとこの感覚を持ちながら生きて、亡くなったのだろうか。

伊丹十三記念館が愛媛にあるらしく気になる。「ヨーロッパ退屈記」もまた。

女たちよ! (新潮文庫)

女たちよ! (新潮文庫)