タニオカアイ

ウソとホントの間の話

なんだか読みたい本がない、とお嘆きならばこちらはいかがでしょうか。

20世紀SF

日本の作家で好みのSFをひとしきり読んで、そのあとはて何を読んだものかと思っていたときに出会った短編集です。

海外作品の中で、1940年代から10年区切りで1990年代までの時代の流れを汲んだSF短編シリーズとなっています。

初見では、読んだことのある作家からぜんぜん知らない作家まで年代別に詰め合わせてあるので、読み通せるかな、という不安もありましたがそれは杞憂に終わりました。

海外SFの流行も感じつつ、かといって著しく古びているかというとそうでもないのが不思議です。SFという枠がそうさせているのかもしれません。

ここから新たに読みたいと思った作家も多数います。海外SFガイドとしても優れているし、読み返してもそれぞれのテイストが楽しめるシリーズです。



異色作家短篇集

20世紀SFシリーズで名前の挙がっている作家から入って、シリーズに含まれる他の作家にも視野が広がりました。個々の奇妙さを味わうことができます。

そういえば藤子・F・不二雄「異色短編」シリーズも好きで、各作家における「ドラえもん」的な下地はないのですが、SFに限らずミステリーや不条理なものもあり、これはこれで楽しめました。

最近リニューアルされたと聞いており、そちらはよく知らないのですが、リンクしてあるバージョンは装丁が素敵で眺めるだけでなんだか嬉しくなってしまいます。

一角獣・多角獣 (異色作家短篇集)

一角獣・多角獣 (異色作家短篇集)



ちくま文学の森

それぞれの一冊にテーマが定められていて、編者のセレクトした短編が収められています。

テーマはあるものの、そこからの展開は様々です。好きな作家の知らない作品を発見したり、ここでもまた、知らなかった作家の発掘ができました。

先に挙げたふたつとは随分趣が変わりますが、知らなかっただけで日本の作家のあまり目に付かなかった作品に触れられるシリーズです。

新学期に国語の教科書を読むような気分で、雰囲気としては若年層向けかもしれません。そのくらい平易に記されてはいるのですが、大人が読んでも満足できる作品がずらりと収録されています。

もうひとつの話 (ちくま文学の森)

もうひとつの話 (ちくま文学の森)