タニオカアイ

ウソとホントの間の話

読んだ本のことなど。

ダイナ・チャヴィアノ 白川貴子訳「ハバナ奇譚」は、先日書いたキューバにとって革命が存在意義なら人は - タニオカアイに対するひとつの捉え方として興味深かった。

中国・スペイン・アメリカキューバの系図を、キューバ独立前から現代に渡っていったりきたりしつつファンタジーも交えた物語。この時点で書いていてもややこしい。

きちんと記事にすると、他の人のレビューがより面白くなるので、続きを書きたいなあとは思っているけれど収拾がついていないというところ。

半村良「夢見族の冒険」は終盤になってから元々読もうと思っていたのは「八十八夜物語」の方だったと気づいた。両方とも女性が身を立てる系。着物の描写が多い。

トリップしながら「こんなことは言いたくなかった」という台詞のシーンがあったかと、中島らも「今夜、すべてのバーで」を読んだら、最後までそのシーンなく。あ、これじゃなかったんだ、と。

吸血鬼に吸われる耽美系短編はこれだったかと同著「人体模型の夜」を読んだら、最後まで吸血鬼出てこず。

まあこれはこれで。

神様らしき存在を描いた作品として、筒井康隆モナドの領域」は半村良「岬一郎の抵抗」を読んだ後だったので、並べてみるとそれぞれのカラーが濃い。

星・小松・筒井・半村が好きで、今まだ筒井康隆が読めるというのは嬉しいと思っている。けど、「モナドの領域」は「虚人たち」や「旅のラゴス」方向に近いと思うんだけど、「座敷ぼっこ」の読後みたいな気持ちになった。

「村井長庵」とか「蟹甲癬」とかエログロナンセンス方向もあるけど、「佇むひと」とか「ラッパを吹く弟」とか「座敷ぼっこ」とか、ものすごく優しい目線の作品もあって。断筆前の実験作あたりはやりたい放題で、ライトノベル的といわれている書き方以上に破天荒で。

田丸雅智編「ショートショートの缶詰」は川端康成くらいから御三家を含み現代までのショートショートが入っていて、SF色もそんなにないし、人には勧めやすいかもしれない。

星新一編「ショートショートの広場」出身の作家が複数いて驚く。

半村良の短編は全部読んでいるつもりだったけど「蛞蝓」は未読だったし。未読だった気がする。未読なんじゃないかな。