タニオカアイ

ウソとホントの間の話

手をのばせば届く程度の贅沢じゃ満足できないから

最高の贅沢のひとつとして、図書館を持つことがある。

たとえば、貴重な木材をふんだんに用いたクラシックで重厚な図書館。美しい装丁の本に囲まれてため息が出る。磨かれた床、優雅な曲線を描いた階段に壮大な天井画。

たとえば、極限まで機能的な図書館。真っ白な空間に書架がどこまでも整然と並んでいて、永遠でも足りないと感じさせる。

たとえば、日差しと風の心地いい図書館。クッションの柔らかい床、明るいトーンの壁に揺らめくカーテンの薄い影。

本のジャンルに合わせてそういう様々な図書館を組み合わせてもいい。プライベートの複合型図書館。気分に合わせて好みの館を訪れる。

これらを管理する優秀な司書と使用人。検索だけでなく、翻訳や解説、関連する本や違った楽しみ方、頭の中をトレースしておすすめの一冊を探してきてくれる。ここまでくるとSFになってしまう。