タニオカアイ

ウソとホントの間の話

朝の布団から脱出するために

このごろは冷え込んできて10℃前後の日が続いています。

朝、目が覚めると、なんかいろいろしないといけないな、と思う一方で、お布団が離してくれない。あたたかくて、やわらかくて、うとうとと眠りの中に落ちていきたい誘惑。

誘惑の中で煩悶としていたところで、どこかで起きなければならないわけで、「あと5分」を何回もやるよりは、いっそ自動化してしまった方が楽になります。

なにも考えない。

こっちよりこっち先にしたほうが合理的だとかよく考えてしまうのですが、それをしているとまた起きるのが億劫になってしまうので、もう、無。

どうやら起きたくないと思っているなと思いながら、体を起こして、身支度や家事を手の動くままにひとつずつ片付けていきます。

よくこれ今じゃないよなと思いながらやるのがコーヒーメーカーのセット。手順が水と紙と粉を入れるだけなので、考えるより手を動かす方が早い。

やる気スイッチはやらないとオンになりません。行動によってノルアドレナリンの分泌が云々という話。あと身体的に慣れている行動は小脳が覚えていてくれるのでおまかせ。

やってみたらすぐなんだけどね系のタスクが一番蓄積しやすいので、行動については無になって。

無になるってどうするのと聞かれたことがありました。わたしは白をイメージしています。あと豆腐。

そういえば小松左京の短編で「さとるの化物」という話があります。

山小屋で二人が話していると、一方が「お前は今--と考えたな」と次々に考えを当ててゆき、追いつめられた者がなにも考えられなくなったところで食べられてしまう、という恐怖譚をベースに、バーで出会った二人の会話をトリックありSFありで描く作品です。

さとるの化物に頭の中を真っ白にしてもらうのはどんな気分なんでしょうか。案外快いのかもしれません。