タニオカアイ

ウソとホントの間の話

和田竜 村上海賊の娘

時は戦国、瀬戸内海芸予諸島に、能島・来島・因島の三島村上家があった。中でも強豪な能島村上には、景という悍婦にして醜女の娘がいた。

という歴史の切れ目から始まる物語。

キャラクターを際立たせるのが上手く、名前があるものは魅力的に、コロスは賑やかに描く。また、時代物になるけれど、現代の視点でみるところもある。普段あまり読まないジャンルだとしても問題ない。

ヒロイン&ヒーローとして、村上景と眞鍋七五三兵衛(しめのひょうえ)。

景がヒロインなのにこの扱いは当時の価値観のもので、容姿は南蛮美女。怪力かつ直情的で、瀬戸内の嫁としては敬遠されている。 貿易の盛んな大坂には別の価値観があると赴いて七五三兵衛と出会う。 七五三兵衛の魅力については本書を読まれたい。

特にだんじり担ぐ系岸和田男子におすすめ。

あと村上さん系統の方は参考文献からルーツがわかるかも。

村上海賊の娘 上巻

村上海賊の娘 上巻

村上海賊の娘 下巻

村上海賊の娘 下巻

のぼうの城」もそうだけど、著者の作品は映像的で、メディアミックスがすごい。売れる本というのがわかる。

あと、地歴の切れ目は言うたもん勝ちなので、そういうのが好きならぜひ半村良を。