タニオカアイ

ウソとホントの間の話

ゴールデンウイークも通常営業

先月は一斤サンドイッチを持って桜を見に行って、あと朝掘りのたけのこが手に入ったので姫皮を楽しむ。いつの日か山菜デビューしたい。 あと宝塚観劇してブラウニーを作った。 前述の村上龍三部作はなにか書きたいと思いつつ思うまま。SM絡みの方には薦めた…

読書記録

柏木惠子「おとなが育つ条件 発達心理学から考える」 柏木ハルコ「健康で文化的な最低限度の生活」3.4 村上龍「自選小説集6:快楽と倦怠と死の独白」

読書記録

井上靖「敦煌(とんこう)」 ロバート・ブロック 小笠原豊樹訳「血は冷たく流れる」 村上龍「メランコリア」 村上龍「タナトス」 筒井康隆「ビアンカ・オーバースタディ」 ロリビエ「キッシュ屋さんのキッシュレシピ」

伊丹十三「女たちよ!」

伊丹十三の短いエッセイをまとめたもの。 個気味よい雑記ブログみたいだって言ったら怒られるだろうか。センスとユーモアと独特の文体。 目次では個々のタイトルが並列されているけれど、読んでみるとテーマ毎にまとめられている。 内容はおおむね食や色やこ…

小林カツ代「実践 料理のへそ!」

料理の話になると、とたんに宗教戦争の様相を示すイメージがある。鉄フライパン教団や包丁真理教、パラパラチャーハンの塔に手打ち麺の光。どちらかというと各宗教内での紛争か。 養老孟司「バカの壁」いわく、信じてるんだから理解し合えるわけないじゃん、…

読書記録

浅田次郎「はじめての文学 浅田次郎」 宮本輝「はじめての文学 宮本輝」 伊丹十三「女たちよ!」 伊丹十三 岸田秀「哺育器の中の大人 精神分析講義」 小林カツ代「実践料理のへそ!」 ヤマザキマリ「世界の果てでも漫画描き」1.2

保留にしておくという選択

固執するように思い悩んでしまうとき、悩むほどの時間がとれないくらい忙しく他のことをせざるを得ないよう「環境を変える」という提案があって、それはたしかになあと納得しつつ、別の方向から脱線してみる。 多元宇宙があるなら、相反したり近似だったりな…

小林泰三「忘れられた過去と未来の犯罪」

突然、全人類の記憶が十分しか保たなくなったら。 第一部、異変が起きたころの様子を女子高生と原子力発電所員の視点から。理詰めシミュレーション。 作業記憶や言語は可能、脳のどういう生理で、等という疑問には幕間でフォロー。 第二部、「大忘却」以降の…

眉村卓「自殺卵」

重松清「ロング・ロング・アゴー」が40代小説なら、こちらは70代小説か。 豪邸の住人 パラレルワールドクロスオーバー。 アシュラ 気力の低下を補う老人向けサプリメント「アシュラ」の副作用。加齢による知恵の蓄積と易怒性について。 月光よ 自殺卵 簡易自…

読書記録

エミリー・ブロンテ 河島弘美訳「嵐が丘」(上)(下) 小林泰三「失われた過去と未来の犯罪」 眉村卓「自殺卵」 リディア・デイヴィス 岸本佐和子訳「分解する」

清水義則「12皿の特別料理」

料理名を冠した短編集。 おにぎり 海外で事故に遭い、入院している夫。食べたい物はおにぎり。妻はインドでおにぎる。 ぶり大根 新婚さんいらっしゃい。 ドーナツ 同じ名前でもいろんな仕上がりになる食べ物。思い出がともなえば素敵。 鱈のプロバンス風 離…

重松清「ロング・ロング・アゴー」(「再会」改題)

女王様気質・チャーリーブラウンみたいな・先天性障害のある……等いろいろな子供時代を描いた短編集。 みんなが全て恵まれているわけじゃない、からといって、可哀想というのでもないような。 子供が小学生くらいの親御さんが読むといい感じかも。子供が読ん…

モーパッサン 高山鉄男訳「脂肪のかたまり」

19世紀仏独戦争直後、安全な地へ向かおうとする馬車に乗り合わせたのは、貴族・革命支持者・尼僧・娼婦。プライドと思いやりのある娼婦を軸に、平時なら見なくてもよかった醜さを露わにする人々。 脂肪のかたまり (岩波文庫)作者: ギー・ド・モーパッサン,Gu…

読書記録

光瀬龍 萩尾望都「百億の昼と千億の夜」 そのうち読もうの一冊を読む。漫画だからイメージを補足してくれてるんだろう。もうちょっと細かい背景のためには原作かなあ。でも今度は情報量で溺れそう。小説もまたそのうちに。 東野圭吾「歪笑小説」 小説家まわ…

半村良「酒媼(さけおうな)」

半村良コレクションとして「亜矢子」「妖花」「酒媼」が先にあり、後に日下三蔵編集で「亜矢子」「妖花」プラスアルファの「半村良コレクション」が刊行されていたので、今回は「酒媼」を。 なんでかな、と思っていたら、たしかにちょっと毛色がちがう。 「…

村上龍「イビサ」

黒沢真知子はOLのかたわら不倫や売春もする25歳。幻覚・幻聴にみまわれ一年間入院後、パリへ発つことにする。人身売買の男から逃れ、白人貴族の女を連れに、麻薬と淫蕩にまみれながらの旅。やがて真知子は地中海の小島、イビサへ向かう。 日本以外に希望をも…

村上春樹 佐々木マキ「羊男のクリスマス」

ドーナツショップに勤める羊男。クリスマスでもある聖羊祭のために作曲を依頼されますが、直前になっても曲は仕上がりません。どうやら去年のクリスマスに穴の空いた物を食べた呪いで作曲ができなくなってしまったそう。呪いを解くため羊男は冒険に出ます。 …

読書記録

半村良「半村良コレクション」 筒井康隆「筒井康隆全集3 馬の首風雲録 ベトナム観光公社」 半村良「半村良コレクション」 1963-1992年の短編集、日下三蔵の解説がいい。 第一部 路地の奥 短期時穴 ジンクス 仙田、パラレルワールド ユズル 北陸陰鬱SF。貧し…

マシュー・アムスター=バートン 関根光宏訳「米国人一家、おいしい東京を食べ尽くす」

アメリカのフードライターである著者が、妻と八歳の娘とともに東京中野のアパートで過ごしたひと月のエッセイ。 街と築く関係と、人と築く関係。どこが違うかというと、街との関係はあきらかにポリアモリー的〔交際相手を一人に限定しない恋愛関係〕であると…

ダイナ・チャヴィアノ 白川貴子訳「ハバナ奇譚」 読書ガイド

キューバへの興味から読んだ「ハバナ奇譚」、私的記録がなかなかまとまらず、もういっそ年表にまとめて読書ガイドにしてしまおうという試みです。 本作はアメリカのマイアミからはじまり、中国・スペイン・ナイジェリアの歴史と血統が混ざり合うキューバに思…

なんだか読みたい本がない、とお嘆きならばこちらはいかがでしょうか。

20世紀SF 日本の作家で好みのSFをひとしきり読んで、そのあとはて何を読んだものかと思っていたときに出会った短編集です。 海外作品の中で、1940年代から10年区切りで1990年代までの時代の流れを汲んだSF短編シリーズとなっています。 初見では、読んだこと…

読んだ本のことなど。

ダイナ・チャヴィアノ 白川貴子訳「ハバナ奇譚」は、先日書いたキューバにとって革命が存在意義なら人は - タニオカアイに対するひとつの捉え方として興味深かった。 中国・スペイン・アメリカ・キューバの系図を、キューバ独立前から現代に渡っていったりき…

読書記録

田丸雅智編「ショートショートの缶詰」 筒井康隆「モナドの領域」 筒井康隆「筒井康隆全集3 馬の首風雲録 ベトナム観光公社」 中島らも「人体模型の夜」 中島らも「今夜すべてのバーで」 半村良「半村良コレクション」 半村良「夢見族の冒険」

読書記録

柏木ハルコ「健康で文化的な最低限度の生活」1,2 西原理恵子「よりぬき毎日かあさん」 西原理恵子「できるかなゴーゴー!」 久世番子「番線~本にまつわるエトセトラ~」 ダイナ・チャヴィアノ 白川貴子訳「ハバナ奇譚」 ジャン・グルニエ 大久保敏彦訳「エ…

スコット・フィッツジェラルド 村上春樹訳「グレード・ギャツビー」

僕がまだ年若く、心に傷を負いやすかったころ、父親がひとつ忠告を与えてくれた。その言葉について僕は、ことあるごとに考えをめぐらせてきた。 「誰かのことを批判したくなったときには、こう考えるようにするんだよ」と父は言った。「世間のすべての人が、…

村上龍「限りなく透明に近いブルー」2/2

村上龍「限りなく透明に近いブルー」1/2 - タニオカアイ 鳥とパイナップルのパート。 自己であるパイナップルの腐った部分は潰された虫の集合体。現実である鳥に、何気なく何度も受けいれてもらえなかったという思いから、そんな現実を受けいれるのを拒否し…

村上龍「限りなく透明に近いブルー」1/2

米軍基地に近い福生(ふっさ)のアパートに住むリュウ。親しい米兵のドラッグパーティーで仲間たちと乱交したり、ときには暴力沙汰もあったり、刹那の日々を過ごしている。娼婦ともつかない風情のリリーはそんなリュウを見守り、寄り添う。セックス・ドラッ…

蓮根リボルバーで頭ん中に風を通す

日持ちしにくい食材は難易度が高いので、なかなか手を出せずにいます。 小ぶりの蓮根を市場で見かけて、せっかくなのでトライしてみました。調べてみたら日持ちはしないものの、下処理はごぼうと似た感じだったので思っていたよりも扱いやすかったです。輪切…

手をのばせば届く程度の贅沢じゃ満足できないから

最高の贅沢のひとつとして、図書館を持つことがある。 たとえば、貴重な木材をふんだんに用いたクラシックで重厚な図書館。美しい装丁の本に囲まれてため息が出る。磨かれた床、優雅な曲線を描いた階段に壮大な天井画。 たとえば、極限まで機能的な図書館。…

小松左京「小松左京ショートショート全集」

気になった作品をすこし。 ショートショートなので説明不要な長さだけれど、ネタがばれたところで作品の面白さは損なわれないという。 「こちらアホ課」 人並みはずれて理解力が低い男。倉庫番の仕事をしている。あるとき引き抜かれてアホ課に配属される。企…