タニオカアイ

ウソとホントの間の話

立春のころはいつもまだ冬だって言う。

ときどきの暖かい日には、本を読んだり料理をしたり散歩をしたり。

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梅かな?

読書記録

こたつで冬眠する自信がある

今日はひさしぶりに日差しが暖かいくらい晴れて、となると明日はきっと放射冷却で寒そうな予感。

外出時に手放せないグッズ

耳や指先爪先などの末梢や、手首足首なと首のつくところが冷えると体感気温が下がるので、そのあたりはできるだけ露出しないようにしています。

凍えるんじゃないかというときは、ロングコートにニーハイブーツ、マフラーに手袋と、もこもこ重ねて。

オプションでマスクやイヤーマフ、ニットキャップを。

ウィンタースポーツ用のフェイスマスクや目出し帽があればより防寒になりそうですが、一気に不審者化してしまうのでそこは我慢。

風邪をひくのは自分で、他人が看病してくれるわけではないのだという開き直りと、客観的に不審者はどうかというジレンマ。

家の中で行っていること

壁面や窓からの放熱が大きいと言われているので、空間を小さく区切ったり、厚手のカーテンをすることで断熱を。

寒さや厚着で活動性が低下するよりは、熱効率を高めた方がいいかなあと。

このごろは着る毛布のバリエーションも増えているので気にはなりながら。こたつと着る毛布にくるまって春を待つというのも近世の風流ではなかろうか。

日ごろから取り入れている食べ物

しょうがとにんにく。

効果のほどは測定できていませんが、プラセボと理解していても効果がみられるなんて研究もあるので、これは温まること間違いないと言い聞かせつつ。

それから温かいスープや飲み物。ほっとして、リラックスして、副交感神経優位になったら血管拡張してと、そこまで机上のとおりにはいきませんが、寒さで強張った体をほぐすのには最適です。

今週のお題「冬の寒さ対策」

保留にしておくという選択

固執するように思い悩んでしまうとき、悩むほどの時間がとれないくらい忙しく他のことをせざるを得ないよう「環境を変える」という提案があって、それはたしかになあと納得しつつ、別の方向から脱線してみる。

多元宇宙があるなら、相反したり近似だったりな選択肢も採用されているわけだから、あっちはあっち・こっちはこっちで何とかやってると考えて、だから今ここで選んだことも、あくまでたくさんの自分のバージョン違いってことでそこまで追究することもないのかもしれない。

あっちはあっち・こっちはこっちといえば、旧「ドラえもんのび太の魔界大冒険」では、中盤もしもボックスで魔法のない世界に移行しようとするドラえもんドラミちゃんに対して、のび太はこの世界の責任を全うしたいとパラレルワールドへ移行することを拒むエピソードがあって、映画のび太は高下駄。

そんなことをふわふわと浮かべていたら、下田治美「愛を乞うひと」を思い出した。

過去の日記を繰ると、下田治美についてはまず、

 下田治美『ぼくんち熱血母主家庭』読み中。子供が産まれる前に離婚した著者の、子供の成長を追う形で書かれたエッセイ。小学校の好きな本ランキングで『その他』に入れられた忘れ難い一冊なので久しぶりに。『愛を乞うひと』の著者だけどそっちはドロドロそうなのでパス。

と書いていた。ちなみに好きな本ランキングは棒グラフを習ったころのアンケートで、その他1ならタイトルを書くのが妥当ではないかと思いつつ、母子家庭本なので教師的にはその他カウントが妥当だったのかもしれない。で、この二年後に「愛を乞うひと」を読んだらしい。

 母に虐待されて育った娘が、優しかった父の遺骨を探す旅。

 映画の宣伝なんかで少し誤解していて、ずっと読もうかどうしようか迷っていたのだけど、寝る前の本としてふと手を伸ばしたら……午前五時。

 暴力描写や理解の範疇を超えた性格の悪い人の出てくる話はやっぱり苦手だったけれど、

 暴力と恐怖でわたしを支配し、虐待した人間の心情など、理解しなくてよいのだと、やっと気がついたのです。わかってやらなくてよいのです。

の行で、なにか納得した。のだけれど、生身の人間はそうはいかないのだろうか。

 読んだ本の装丁は、映画の写真ではなくて血判の薔薇。

★★☆☆☆

このころ、明確なものではないけれど「正しい大人」になりたかった。それには「許す」ことができなければならないのだと思っていたから、許し難いと感じてしまったとき、罪悪感のような矮小感のような、未熟で大人になりきれていない事実も嫌だった。

「許す」だけが全部じゃないんだというのは発見で、そうしたら問題にとらわれる部分も自然と減っていった気がする。

パラレルワールド的にいえば許さない平行世界もあったのかもしれない。

道に迷ったとき、成した世界や成さなかった世界があって、成すことも成さないことも成しているのかもしれない。

このごろは、相手の感情は相手のものだとか、今後の人生に影響ないないとか、なんにせよ死ぬときは一人だとか、そんなことも思ってみたりする。

高齢とされる人が「日にち薬だからね」と穏やかに話されるのは、時間というものを自分より体感しているからだろうか。

とくに前も後ろも向いていなくて、ただ新規作成した保留フォルダに追加するファイルだと分類してみる。

愛を乞うひと (角川文庫)

愛を乞うひと (角川文庫)

冬もこまめに水分をとりましょう

健康な成人の一日に摂取する水分量は2000ml(食事含む)程度といわれています。

水分摂取の効能はいろいろありますが、一度に多量の水分を摂取しても排泄されてしまうので、こまめに補給するのが肝要です。

日常生活でそれくらい飲もうとすると、夏は汗をかくし、冬は乾燥するしと、500mlでは到底間に合わない。かといってその都度スムーズに買いに行けるわけでもなく、なんとかしたいところでした。

持ち運びするとなると魔法瓶などでは容器だけで結構な重量になりますが、幸い冷蔵庫に置いておくことができるので、保温効果はなくても大丈夫。

蓋がしっかり締められて漏れない丈夫なボトル、となるとアウトドア製品なら間違いないでしょう。

山に持って行くような金属のドリンクボトルもおしゃれでいいかな、と思いましたが、口径が小さくて洗うのはすこし難しそう。メンテナンス大事。

というわけで、アクリルで口径の広いmont-bellのクリアボトル1Lサイズ2本に落ち着きました。mlとozの目盛りがついています。カラーはオレンジ・グリーン・ガンメタで、色出しもなかなかかわいいのですが、中が見えるということもありガンメタにしました。

一年くらい使っていますが、今のところ大きな劣化部分はみられません。

それ用のお茶は無印良品のロングセラーであるアクリル冷水筒2Lで作っています。夏は2本フル稼働。これも洗いやすく横置きができて漏れないのと、パッキンだけの交換に対応しているので長く使っています。

今のところクリアボトル2本に移し替えるときっちり収まるので、毎回使い切って新しくお茶を作るサイクルになっています。日によって飲みきったり残したりの差はあり、体調に応じて余裕をもって調整するという運用です。

これといって難点はありませんが、強いて言うなら底や角に茶渋がつくことでしょうか。お茶なので。洗浄と漂白すればきれいになります。両方とも大きいのと高温には対応していないので、食洗機には使えません。

一度高いところからアクリル冷水筒を落としてしまって、アクリル製品って割れるんだなあとしょんぼりしましたが、すぐに二代目を準備するくらいには重宝しています。

モンベル(mont-bell) ボトル クリアボトル1.0L ガンメタル 1124421

モンベル(mont-bell) ボトル クリアボトル1.0L ガンメタル 1124421

栄養分類的にベーコン豚バラは油脂

~風料理、にしようと思ったとき、スパイスやハーブの影響は大きい。けれどもっと日常寄りで特殊なものでなく汎用性が高いアイテムとして、油脂の影響力は見逃せない。

食材に下味をつけたあとは、アジア圏ならごま油やラー油、ユーラシア大陸ならオリーブオイルやバターで調理すれば、ものすごく幅広い例をになってしまったけれども、おおむねそっち方向に連れて行くことができるわけで、~風の一翼を担っているのは間違いない。

ほんのすこしの量であっても、香りや風味が格段に変わる油脂。レシピの手順1で、にんにくや唐辛子のそれを油脂に移すなんていうのはよくあるし、~風ドレッシングは油脂に依存していると言っても過言ではない。牛脂・鶏油・ラードにいたっては、肉体に依存しない魂があることを思わせる。いやそれはどうか。

さて、糖質と脂質が口腔に充満すると脳内に快楽物質が放出されるなんていう、本能的に高栄養なものを選択的に摂取するための、いかにもそれらしい話から、常温で固形の油脂は蓄積しやすいとか、口腔摂取したコレステロールと血中コレステロールに直接の関係はないとか、油脂をめぐる論争は後を絶たない。

高栄養、と唱われているものは概ね油脂によるカロリーの高さが背景にある。たまに高脂質の料理について、この油脂よりこの油脂の方がヘルシーなのでは、というような話を聞くと、なにをもってヘルシーとしているのか、高栄養や健康的なんていう言葉は罪つくりだなあ、結局のところカロリーは同じなんだけどな、というようなことも一々想起せずスルーしてしまうくらい、ありふれた話。

油脂のカロリーについては、同量の糖質・蛋白質の倍以上になるので、そこは適量を用いて、としか言いようがない。それでいうとアルコールなんかも大概だけれど。緑黄色野菜に含まれる脂溶性ビタミンとの相性はとても良いし、肝油やひまし油なんていう医薬品に片足突っ込んでる油脂もある。

優秀な調味料の油脂。気づけばつらつらと書いてしまったのも熱量のためか。

お題「好きな調味料」

小林泰三「忘れられた過去と未来の犯罪」

突然、全人類の記憶が十分しか保たなくなったら。

第一部、異変が起きたころの様子を女子高生と原子力発電所員の視点から。理詰めシミュレーション。

作業記憶や言語は可能、脳のどういう生理で、等という疑問には幕間でフォロー。

第二部、「大忘却」以降の世界。外部記憶装置、メモリのおかげで長期記憶があるかのごとく振る舞うことができる。

記憶をクラウドに置いて集合知として扱う手はないのかな。メモリ複数を同時に使うとか。合理的だけど拒否多そうか。

体と記憶、魂はどこに宿るのか問題。知識と知能は別とあり。思考は両方ないと本人として成立しない、けれど組み合わせればそれはそれで、新たな分岐のように人格が作られていく。

そういえば五感以外の記憶スタイルってないのかな。言語化できない無意識の。印象とか感情とか。

現実か幻覚か、輪廻転生の目的も、同じようなことは小説にも言えるのでは。

整合性と面白さは正比例しないから、そこを読ませるのが作家の力かな。

読んでいるうちに、台詞の無機質さに気づく。いろいろなエピソードのなかに時折、現状を理解しようとせず人に頼り切りだったり、度を外れて自分に都合よく解釈する人物が混ざる。不気味なのか滑稽なのかわからないあたり小林泰三感。

ジュブナイルライトノベルとエンタメ小説と文学と、いろいろあってよくわからない。

装丁、著者とタイトルが記されていればあと真っ白くらいでもいいと思ってる。手持ちのイメージ以上のものは、中身から味わいたい。

たとえばアニメ風に装丁を工夫したりしていることについて抵抗が全くないわけではない。とはいえ、これから読み書きする人が手に取りやすくするためのアプローチとして有効なら、それはそれでいいのかな、とも思う。

門戸が広ければ集団の数が増えるわけで、裾野の広い山は高くなることもできる。

料理が映える白い器か、料理を引き立たせる器かの違いくらいなのかもしれない。

失われた過去と未来の犯罪

失われた過去と未来の犯罪